流通経済大学野球部と連帯責任
少し前の話になりますが、流通経済大学の野球部がニュースになっていました。
犯罪はいけません。未成年が飲酒することは法律で禁止されています。
どんな理由があっても法律を犯すことは犯罪です。
犯罪を犯した人は罰せられる。それが法治国家です。
皆さん、罰せられたくなかったら法律を守りましょう!!!!
ということでしょうか?
未成年の飲酒を肯定はもちろんしません。禁じられているので。
しかしながらこれで部活に所属する全員が活動を禁じられ、監督も解任。
なぜ連帯責任になるのでしょうか?
法を犯したのであれば罰せられる。しかしそれは飲酒をしたもの、もしくはそれを推奨したものだけではダメなのか。おそらくこれに関して知らない、関わっていない部員もいたのではないか。それならばしっかりと事情聴取をしたうえで、この件に関係のある部員のみ活動休止、管理責任のある部長及び監督は謹慎処分。
それではダメなのか。
はっきり言って連帯責任は前時代的な悪習です。
関係のない人間を巻き込んで、まるでその人達も何か悪いことをしたと錯覚させるもの。社会的には見せしめのような。恐怖を植え付けるための悪しき手段。
もう一度言いますが、法を犯してはいけません。
しかし法を犯していない人間が不利益を被る事象はやはり許せません。
過去にも同じように連帯責任で処理された事件は多々あるので、今回も前例に倣ってこのような判断になったと思います。
しかしこの負の連鎖は断ち切らないと、それこそ教育の場としてどうなのでしょうか。実直に努力を積み重ねている人にとってあまりに残酷な仕打ちだと思います。
きっとこれからもこのような事件は起きるでしょう。
そこでも連帯責任は続いていくのでしょうか。罪を起こしていない人がバカをみる。
そんな未来が待っているのでしょうか。
そんなお先真っ暗な未来が訪れないよう。少しでも多くの人がこの件について考えてくれることを切に願うばかりです。
最後になりますが、
流通経済大学野球部の罪のない皆さんが秋のシーズンで大暴れしてくれますよう。
心から祈っています。
それではよしなに。失礼いたします。